- STYLE - YASUHIRO YAMANE / Y2-DIARY

皆さん、お疲れさまです。

さて、
映画の緊迫したシーンに出てくような…
物騒な言葉のひとつ。
「皆殺し」「半殺し」

実は、
この言葉…
意外なことに！
料理用語なんですね。

ズバリ！
その料理とは「おはぎ」

「おはぎ」は、一般的に
蒸した「もち米」や「うるち米」を
潰しながら…
俵状に丸め、あんこで包んだもの。

「半殺し」や「皆殺し」は、
おはぎを作るときの…
米の潰し具合のことを表します。

例えば、
「半殺し」とは
ご飯のつぶつぶが残るほど…
半分ぐらい潰したもの。

「皆殺し」とは、
ご飯のつぶつぶが無くなるまで潰したもの。
つまり、餅の状態です。

しかも、
その由来は、昔の人が「潰す」を「殺す」
と言ったことから始まったそうです。

また、
この言葉は、米だけでなく
「あん」にもいえることで、
「あんこを半殺しにする」
…というと、
つぶあんを作ること。

「あんこを皆殺しにする」
…というと、
こしあんを作ることになります。

ちなみに、
完全に「もち米」を潰したお餅に
こしあんをまぶせば「あんころもち」

そうなんです。
三重県の有名な「赤福」は
すべて「皆殺し」の末にできたもの
と言えるわけです。

ついでに、もうひとつ。
「おはぎ」は、春と秋のお彼岸に
ご先祖さまにお供えする風習があります。

その理由として
あんこの赤色は「厄災を祓う色」
米は「五穀豊穣」を表すことから…
田植えの季節となる「春」と
収穫の季節となる「秋」に
二つを合わせた「おはぎ」が
供えられたわけです。

また、
「あんこ」と「米」を合わせた
食べ物なので、
「ご先祖さまに手を合わせる」ことと
かけていたそうです。

そんなわけで、
「皆殺し」「半殺し」は、
「おはぎ」の料理用語だったわけです。
おそらく、お婆ちゃんなら知っているはず。
はい～…。

それから、
もうひとつ。
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では、
ひとまず！
今日が、皆さんにとって
素敵な１日になりますように…。　　 　YASUHIRO★