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- STYLE - YASUHIRO YAMANE / Y2-DIARY

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Posted on 2025/05/20/
皆さん、お疲れさまです。

さて、今日は、
「白熱電球」についての興味深い話
と行きましょう。

最近の照明用電球は、LEDになってきましたが、
まだ、今も根強い需要がある「白熱電球」

白熱電球は、
手頃な値段で便利なんですが…
やはり、
寿命の短さと消費電力の多さが弱点。

皆さんも、
年に何度か、お風呂の電球やトイレの電球を
交換した経験…あるんじゃないでしょうか。

そんなことで、
白熱電球からLED電球に交換した方も
いらっしゃると思います。

…とはいえ、
LED電球にも、同じく寿命はあります。

では、
切れない電球は、作れないものか?

そうなんです。
実は「100年以上灯りが切れない電球」が
現実にあるんです。

極論を言えば、
永久に切れない電球となると
ほぼ不可能な話になりますが…
100年以上切れない電球は、作れるわけです。

その例のひとつを挙げましょう。
それは「センテニアルライトバルブ」
と呼ばれる白熱電球。

「センテニアルライトバルブ」は、
1901年から点灯され…
アメリカのカリフォルニア州にある
「リバモアプレザントン消防署」が
今も管理と維持を行なっています。

要は、
120年以上…
時間にして、100万時間以上も、
付きっぱなしなんですね。

ちなみに、
一般的な白熱電球の寿命は、
1000~2000時間と言われるので、
単純に500倍以上の寿命を更新している
ことになります。

そんなことから、
「センテニアルライトバルブ」は、
最も耐久性のあるライトとして
ギネスにも登録されています。

ただ、
「センテニアルライトバルブ」が、
特別な仕組みや構造を持っているのか?
と思いきや、
一般的な白熱電球と、ほぼ変わりません。

唯一違う点は、
電球のフィラメントの太さ。

そもそも、
フィラメントとは、
白熱電球の中にある…
ぐるぐる巻きの細い針金のような物体のこと。

このフィラメントに電気を通すと
抵抗が発生し、
熱エネルギーと光エネルギーが生まれます。
そのおかげで、電球は明るく灯ります。

この現象を「白熱化」と言います。
ただし、
フィラメントが白熱化すると同時に
昇華(蒸発)が起こり、
フィラメントは、どんどん細くなっていきます。

そして、
フィラメントは、いつか切れてしまうわけです。

ここで、
「センテニアルライトバルブ」に注目しましょう。
そうなんです!
「センテニアルライトバルブ」の
フィラメントの太さは、
一般の白熱電球の8倍の太さがあるんです。

そして、もうひとつ。
「センテニアルライトバルブ」が
切れにくい理由として…
明かりを付けっぱなしにしていること。

電球が切れるときは、
往々にして電気をつけた瞬間。

電気をつける際、
一時的に、フィラメントに大きな電流が
流れます。
これは突入電流(インラッシュカレント)と
呼ばれ、
冷えたフィラメントに
一気に電流が流れるため、
大きな負荷がかかるわけです。

つまり、
何回も、電気を付けたり消したりすることで、
フィラメントにダメージが蓄積されます。

一方、
「リバモアプレザントン消防署」にある…
「センテニアルライトバルブ」は、
1901年の設置以降、ずっと付けっぱなしの状態。
さらに、
手厚い管理と保護によって、
しっかり守られているんですね。

とは言うものの…
当時、30Wか60Wあった電球も、
120年以上経った今、
4Wほどの弱々しい明かりになっています。

それにしても、
100年以上切れない電球。
言い換えれば、一生…切れない電球ですから
本当にすごいです。

…ならば、
「センテニアルライトバルブ」のような
8倍も太いフィラメントでなくとも、
少しぐらい太めのフィラメントにすれば…

と思いがちですが、
そうなると、電気抵抗が少なくなり…
赤っぽい光になったり、
効率も悪くなるといった現象が起こるわけです。

そんな、様々な不具合を考慮した結果、
今の設計になっているんですね。
はい~…。

では、
ひとまず!
今日が、皆さんにとって
素敵な1日になりますように…。    YASUHIRO